お名前をください


2020年(令和2年)09月02日 水曜日

お名前をください

お問い合わせをいただきました「お名前をください」という言い方はおかしくないか?

なぜ、おかしいと感じるのか、である。

「ください」の意味は、行動を促す丁寧語ですので、対象は、モノ、行為となるのですが、「お名前」は、モノ、行為、行動ではありません。受け手としては「お名前」をどうするんだ、ということになります。ここが違和感の原因です。

「ください」の類語として、「いただく、戴く、頂戴する」があります。

では「お名前を頂戴できますか?」は、どうか。

「頂戴する」は、「もらう」の謙譲語なので、一応正しい敬語ということになります。
しかし「お名前を頂戴できますか」の内容を考えると、「日本語としてどうなの?」という疑問があります。
「頂戴する=もらう」というのは「もの、行動」について使う言葉で、「名前」はそうではないからです。つまり「お名前を頂戴できますか」は、「お名前をもらえますか」と言っていることになり、間違った言葉遣いだというわけです。

では、相手に名前を尋ねるときの適切な言い方とは

「ください」「頂戴できますか」をどういう言い方にすればよいのでしょうか。

・「お聞きできますか」
・「お伺いできますか」
・「お教え願えますか」
・「お聞きしてよろしいですか」

などに言い換えます、具体的な例文としては、

・「誠に恐れ入りますが、お客様のお名前をお伺いできますか?」
・「大変恐縮ですが、お名前をお教え願えますか?」
・「差支えなければ、お名前をお聞きしてよろしいですか?」
・「恐れ入りますが、お名前をお聞かせいただけますか?」
・「申し訳ございませんが、もう一度お名前をお聞かせ願えませんか?」


「お名前様」

ここで「お名前様」は、「お」「様」で二重敬語です。また「名前」という言葉に人格はなく、それに「様」を付加する時点で間違っています。



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この記事へのコメント

903
2020年09月03日 00:01
ほんとそのとおりです。

誰が人に名前をやるものか~!