知って得する10個の野菜の常識


2020年(令和2年)01月30日 木曜日

知って得する10個の野菜の常識

知って得する10個の野菜の常識を、「味わい」「目利き」「保存方法」に分けてご紹介します。

常識1:時期によって野菜の切り方を変えると、味が変わる!

野菜には春夏秋冬の旬がありますが、その中にさらに「走り」「盛り」「名残」というものがあります。

「走り」は野菜の出始めの時期で、みずみずしいのが特長です。導管と呼ばれる水分を吸い上げる管が細く、これを断ち切ると野菜がストレスを感じてアクが出やすくなります。そのため、「走り」の時期の野菜は、繊維にそって縦切りにするのがよいでしょう。

やがて、一番の旬の時期である「盛り」となり、野菜の風味や味わいが濃厚になっていきます。この時期の野菜はアクが出にくいので、どのような切り方でも構いません。

「名残」は旬の終わり頃のことで、この時期になると、野菜は次世代に種を残そうと皮が張って水分が減り硬くなるので、輪切りや乱切りがおすすめです。アクが出にくいので、繊維を断ち切っても大丈夫です。

常識2:緑の野菜は、淡い色のものを選ぼう!

緑の野菜は、色の濃い方が美味しそう……というイメージがありませんか?しかし、「断然、緑の淡い野菜を選びます」と。なぜなら緑の淡い野菜は、乾燥や紫外線、またさまざまな病害から自分の身を守るための、「クチクラ層」と呼ばれる、野菜の表面を覆う膜がしっかりと作られているからです。これは、きちんと細胞分裂が行われていて、味わいの深い野菜である証拠なのです。

常識3:虫がつく野菜が美味しいとは限らない

虫は美味しい野菜に寄ってくると思われがちですが、実は野菜そのものに寄ってくるのではなく、肥料成分に寄ってくることが多いです。ですから、「虫がつく野菜=美味しい」とは一概には言えません。

常識4:キャベツは春ではなく、冬が一番美味しい!

野菜の旬は、野菜の原産地と深い関係があります。キャベツは、原産地がヨーロッパの大西洋沿岸や地中海沿岸で、寒い時期に収穫される野菜です。ですから、キャベツの旬は冬なのです。

冬のキャベツは葉がしっかりと巻きこまれ、寒風にさらされるので甘みが凝縮します。一方、春キャベツは柔らかく、えぐみも少ないので生食にはおすすめですが、キャベツ本来の甘さという点では、旬である冬のキャベツの方が美味しいのです。

常識5:根菜、芋類は低温でじっくり火を通す!

秋に旬を迎えるジャガイモ、サツマイモやレンコンなどのでんぷん質をもつ根菜、芋類は、低めの温度でゆっくり加熱することで、でんぷん質が糖化し、甘みを引き出すことができます。水から茹で、沸騰直前で火を弱め、さらに80℃ぐらいの低温でじっくり火を通すと、水っぽくならず、濃厚な口当たりになります。

常識6:ナスのヘタやピーマンの種、捨てていませんか?

「盛り」を迎えたナスのヘタは、先端の軸の部分を切り落とすだけで、他の部分は食べることができます。

また、「走り」の時期のピーマンの種はまだ柔らかく栄養価も高いので、種を取らずに丸ごとソテーして食べるのがおすすめです。

野菜の「目利き」にまつわる常識

常識7:野菜の原産地を知れば、旬の時期や特性がわかる

「常識4」でもお伝えしましたが、野菜本来の原産地・原産国を知れば、その野菜が好む気候や旬などを知ることができます。
例えば、トマトの原産地域は南米アンデスの山岳地帯と言われており、雨量が少なく乾燥し、朝晩の寒暖差が大きい荒れ地です。それを日本の気候に当てはめると春になるため、トマトがもっとも美味しくなる旬は春なのです。野菜の目利きには、原産地や原産国はとても重要なポイントになります。

常識8:野菜の特性には季節ごとの傾向がある!

春は苦味がある(菜の花や山菜類など)、
夏は水分が多い(ナスやキュウリなど)、
秋は繊維質が多い(レンコンやゴボウなどの根菜類など)、
冬は葉をしっかり巻いて甘みがある(キャベツや白菜など)など、野菜の特性には季節ごとの傾向があります。

1つ1つの野菜の特性を覚えていなくても、その野菜の旬の季節を知っていれば、野菜の味わいが判断でき、目利きに役立ちます。

野菜の「保存方法」にまつわる常識

常識9:冷蔵庫で保存する場合は、新聞紙に包むといい!

野菜の鮮度を保つ秘訣は「保湿」です。冷蔵庫の中は意外と乾燥しているので、そのまま入れると野菜の水分が蒸発してしまい、鮮度が保てません。ですから、冷蔵庫で保存する場合は空気に触れないように新聞紙に包んで保湿してください。
ただし、原産地が熱帯地方のジャガイモ、玉ねぎ、カボチャなどは、低温に弱く低温障害を起こすため、冷蔵保存は避けましょう。

常識10:立てて冷蔵庫に保存しなくてもいい!

アスパラなど土から真っ直ぐ生えているものや、大根やニンジンなど土の中で真っ直ぐ育つものは、立てて冷蔵庫に保存する方が長持ちすると思っている方も多いのではないでしょうか?実は、収穫した時点で成長は止まるので、立てて保存する必要はありません。新聞紙に包み、横に寝かせて保存すればOKです。

大根やニンジンに葉っぱが付いている場合は、葉に栄養が取られてしまうので、早めに切って保存しましょう。

「旬の野菜を食べることは、みずみずしい自然の生命力を自分の体内に取り入れることだと考えています。そして、それは人間の命の根源でもあり、とても幸せを感じられることだと思うのです。」

スーパーなどでは、さまざまな野菜を一年中購入することができるため、野菜の旬がわからなくなってしまいがちですが、野菜本来の旬や原産地を意識し、野菜の「味わい」「目利き」「保存方法」をしっかり学べば、より一層、野菜を美味しくいただくことができます。今回ご紹介した野菜の常識も、ぜひ毎日の食生活に取り入れてみてくださいね。




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