集客35


2019年(令和元年)12月26日 木曜日

集客35

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今回は、「集客 第35弾 マーケティング4.0」です。



■マーケティングの変遷

これまでマーケティングは、1.0から2.0、3.0をたどり4.0へと変化しているというのが定説です。それぞれの時代や内容を振り返ってみましょう。


●第一世代:マーケティング1.0

時代は1900年代初頭から半ば過ぎまで。「モノ」つまり製品を中心にしたものが、「マーケティング1.0」とされています。目的は製品を売ることで、手法としては「良い製品をつくること」「価格を安くすること」でした。

時代背景としてまだまだモノがない時代で、提供者側は大量生産をおこない、生活者側は大量消費をするという背景がありました。企業と個人の関係性も、製品を提供する企業が圧倒的に優位に立っていた時代です。


●第二世代:マーケティング2.0

1970年代になると変化が生まれ、「マーケティング2.0」という時代が始まります。
これまでのモノ中心から、消費者中心のマーケティングへと移り変わったのです。なお私は基本的には「生活者」という記載をしますが、ここではより時代の空気感を表せるように「消費者」と記します。

マーケティング2.0の目的は、いかに消費者を満足させて繋ぎとめることができるか、でした。手法としては商品の差別化やポジショングをおこない、消費者の満足度を上げられるかというものです。顧客満足度、顧客管理といった考え方が生まれ広がったのも、この時です。

時代背景としては製品の品質はいずれも良いものになってきており、かつモノ余り時代へと突入しているという背景がありました。また形のあるモノだけでなく、サービスという形がないものの提供が増えてきたというのもこの時代のポイントです。消費者も豊かになってきたことから、自分たちの欲求や権利を主張するようになり、顧客中心という時代の雰囲気へとなったのです。


●第三世代:マーケティング3.0

マーケティング3.0は、1990年代からの概念です。目的は「企業がより良い社会、環境づくりに貢献していく」です。モノではなく、あるいはそれを受取る生活者の満足度や利便性でもなく、もっと大きな社会や環境への貢献といったところがテーマになり、一言で言うと価値の提供がマーケティング3.0といえます。

提供者側である企業としては、自社のミッションやビジョンを明確にして、それを伝えていくことが必要になりました。企業の社会的責任が強く叫ばれたのがこの頃です。

この時代背景としては、インターネットの広がりが大きいといえます。これまで企業からは一方的で限られた情報までしか伝わることはありませんでしたが、インターネットによりさまざまな方向からの情報が生活者には届くようになりました。具体的には口コミ、評判といったものです。これらの信憑性はさまざまですが、受取ってしまえばどうしてもその印象が強くなります。企業としてはインターネットという情報発信、双方向のツールを使い自分たちの社会貢献と価値のアピールをおこなうようになったのです。


また生活者の意識の変化というのも、この流れには大いに関係していると思われます。個々の生活者の満足度は上がり、社会全体に目を向けていこうという余裕が生まれたというのが一つ。また西暦でいえばミレニアム、時代の変わり目にあっても明るい話題ばかりではなく、広く世界を見渡せばさまざまな問題があるというのが多くの人々に伝わってきたというのもあるはずです。


●第四世代:マーケティング4.0

マーケティング4.0は2010年代に入ってから、つまり本稿を書いているまさにこの時代のマーケティングです。これは「自己実現」を目的としたものとして提唱されています。自分にとって必要なもの、好むものだけを手にし、それが自己実現にまでつながっていくという考え方です。

これは20世紀アメリカの心理学者、マズローによる「マズローの欲求5段階説」とセットで説明されます。マズローの欲求5段階説とは、次のものです。

生理的欲求
安全の欲求
所属と愛の欲求
承認欲求
自己実現の欲求

そして、「自己実現の欲求」を満たすことがマーケティング4.0であることになります。企業はこのために生活者をファンにすること、ブランド力を高めるといったことに力を入れる必要が出てきています。このブランド力とは以前からあるラグジュアリーブランドや、商品や企業全体を指すのではなく、その生活者が欲するものそれぞれです。そのため従来の手法が必ずしも役に立つわけではありません。このマーケティング4.0は以前からの伝統的なマーケティング手法と、デジタルマーケティングを融合させておこなう必要があると説かれています。

マーケティング4.0が生まれた時代背景ですが、そこにはデジタル技術の発達で均一化していく人間、価値というのがあると考えられます。すでにある分野では、AIが人間よりも最適なものを作りだせるようになっています。それは素晴らしいことである一方、どれもが同じになっていき、個性が消える可能性も高まります。そうした中で人間が個々の自己実現を望むということは、豊かな時代の自由と葛藤の産物のようにも感じられます。



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